はじめに
マタギ自然塾は、過疎化高齢化で活力を失いつつある山村を守る活動でもあります。森林を健やかに保つ為にはそこで暮らす人達の力が重要です。先人達から受け継いできた山の知恵や力を絶やす事、森が荒れる事は都市生活者にとっても大きな損失となるでしょう。山の小さな地域を守る活動は非常に大事です。それにより都市住民の健やかな生活もまた守られるのです。
山はみんなの恋人
“山は海の恋人”の合い言葉で三陸の漁師達が植林事業をし始めたのは随分以前の事になります。生態系全ては水の循環により成り立ち、その水は高い所から低い所つまりは必ず山から海に向かって流れて行きます。山から海の間で人は田畑を耕し、水を利用して生きてきました。山は大事な水源でもあるのです。その山が過疎化高齢化で今危機的な状況に立たされています。管理する人がいなくなれば山は荒れます。山が荒れれば川も荒れます。上流域が荒れれば中流域、下流域にも必ずや悪影響を及ぼすでしょう。山の中の小さな集落が幾つか無くなってもいいじゃないかという訳にはいかないのです。
マタギとは
東北地方を貫く奥羽山脈を中心に古くから狩猟を生業としてきた集団がいます。独特の習俗を守り生きてきた彼らは“マタギ”と呼ばれその他の山猟師とはっきりと区別されてきました。その成り立ちについて諸説入り乱れるマタギ。そんな謎めいたマタギに興味を引かれる人達は多く、昔から小説や映画などで数多く取り上げられてきたのです。
秋田県北秋田市阿仁
阿仁はマタギ発祥の地、中でも根子地区は更なるルーツの地です。主要道からまるで隠れるかのような根子の集落がマタギ自然塾のフィールドです。